宿泊型レッスンの常勤スタッフとして勤務しており、通常平日コースは4泊5日、週末コースは2泊、および1泊のコースレッスンを行っています。宿泊型ということもありレッスンのコマ数が多いので、お客様のレベルに応じ計画だてたレッスンの組み立てが必要となり、さらにリピートされるお客様が多いこともあってレッスンの難易度は高いと思いますが、逆に自身の指導レベルを高めてくれていると実感しています。
またイグザミナーということもありスタッフトレーニングを担当しています。月別の長期目標、週単位での中期目標、個人別スキルUP目標をベースに、週数回、午後のレッスン後トレーニングを行っています。スタッフ個人の技術UPはもとより、スクールとしての統一意識をもった指導法の共有化も意識してトレーニングを行っています。
私は北海道夕張市出身で、自宅の裏がスキー場だったため、物心つくころにはスキーを履き遊んでいました。そのため当たり前のように小学生の頃から技術検定に挑戦したり、レーシングチームに入り競技スキーをしたりと一通りの経験をしていたので高校生になるころにはスキーに飽きていました。そんな時に当時のSIA(日本職業スキー教師教会)デモンストレーターであるマウントレースイスキースクール校長と出会い17歳からスクールアシスタントとしてスクールで働き始めました。そのスクールはデモンストレーター育成を主眼に置いた技術志向の高いスクールだったので、私自身もプレーヤーとしてのスキルUPのみを考えスキーを続けてきました。今振り返るとスキー教師としての指導力向上や指導法を学ぶ姿勢は低かったと思います。そこで20年ほどスキーを学んできましたが、夕張市の財政破たんを機にスキーをやめ東京で第二の人生を歩み始めたとき、共通の知人を介し杉山校長を紹介されました。一度はスキーを辞めようと決心していたのですが、以前から杉山スクールは歴史あるスクールだと知っていましたし、志賀高原というスキーエリアにも興味がありました。そこでもう一度スキー教師としてどこまで通用するのか挑戦したいと思い、またスキー教師生活に戻ったのです。
以前の私はスキー技術上達を優先するスキーヤーでした。そう思うと18歳で指導資格を取得して10年は自分の為にスキーをするだけの20代だったのかもしれません。その後このままスキーを続けるべきか、やめるべきか思い悩んだ30代、そして今はスキー教師として指導力向上、技術力向上の意識を高く持ちスキーをしている40代を過ごしています。これは杉山スクールに移籍したことで、自らのスキー教師としての指導力の足りなさを実感させてくれたお客様の存在が大きかったと思います。振り返ると、いつもお客様に支えられてきたスキー教師人生でしたので、今後はスキー教師としてお客様に対し、技術指導だけに固執することなくスクールのもっとうである「スキーはまづ楽しく、そして美しく、最後に力強く」を伝えていけるスキー教師になっていきたいと思っています。その為にも基礎スキー、レーシング、バックカントリー、テレマーク、様々なスノースポーツを通し冬の魅力を伝えられる教師になりたいと思っています。
スクールを選んだ理由の際にも書きましたが、私は他のスクールからの移籍組として働き始めましたので、初めは教師としてのプライド、経験、そして新しいスクールでの業務体制に慣れるまでは陰ながら努力しました(笑)
しかしこのスクールでの仕事を通し学べたことは、杉山進代表が50年以上にもわたり築き上げられ、各諸先輩方が脈々と引き継ぎ積み重ねられた歴史を学べること、ひいては日本や世界のスキーの歴史を日々学べることの素晴らしさを実感しています。スキーヤーとして技術を学ぶこと、指導法を学ぶことは当り前の事ですが、スキーの歴史に触れ、学ぶことができる、そして本場オーストリーテクニックを学ぶ機会も多い、そこが杉山スクールに移籍する一番の利点だと思います。
奥志賀高原という、本州でも指折りの雪質を誇る大自然も、スキーヤーとしてぜひ体験していただきたいです。そしてスキー教師を目指す皆さんにもぜひ杉山スクールの門をたたき仲間になっていただきたいですね。研修を通し、技術面のサポートはしっかりフォローしていきます!!
ICI石井スポーツ新宿西口店で勤務しています。山とスキーの店がコンセプトの会社なので、スキーにとどまらず登山靴、ザック等、山に関するあらゆる商品を取り扱っています。もともとはスクールのお客様とスキー用具販売を通しオフシーズンもコミュニケーションを持ちたいと働いていましたが、仕事の中で学ぶ夏山の知識、そして用具の知識、接客はスキー指導にも通じるものがあります。また通年で山の仕事にかかわれることは、自身のスキーに対するモチベーション維持にも役立っていると感じます。